MEOサービス「MEO Dash! byGMO」を導入後、
想定来店率が177 %増加!
2021/09/10
GMO TECH株式会社
執行役員 大澤 健人氏
「ローカルSEO」と呼ばれる「MEO」
――MEOについて教えてください。
大澤 「MEO」は、Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)の略語で、簡単に言うとSEOに近いようなもので「ローカルSEO」と呼ばれることもあります。例えば、医療系でいうと、「銀座×美容皮膚科」など、「自分の住んでいる地域×診療科目」といったキーワードで検索すると、今までは関連性の高いホームページへのリンクが羅列されていました。しかし、2018年からGoogleの検索結果が大きく進化しました。Googleが新しく作った「Googleマイビジネス」というプラットフォームがあるのですが、検索結果の一番目立つ位置のファーストビューと言われる最上段にGoogleマップの店舗情報が3社ほど出るようになったんです。そこに対して自分のクリニックを競合医院より良い位置に表示させ、来院意欲の高いユーザーに効果的に露出させていくというのが「MEO」になります。 通常の自然検索結果ではホームページに飛んで、診療時間や休診日、診療科目を確認し、来院予約はどうするのかを調べないといけませんでしたが、Googleマイビジネスで露出することによって、ホームページに行くことなく、来院に必要な情報が全て収集できるところが従来とは大きく違う点です。具体的には営業時間、診療内容、今で言うと新型コロナウイルスに対する医院の考え方などが表示されます。何よりも第三者から集まってくる口コミのレビューが表示されますので、一般ユーザーが来院の意思決定をする際に必要なクリティカルな情報が全部揃っていて、集客する上で近年かなり注目されているという背景があります。
――「MEO Dash! byGMO」の具体的な内容について教えてください。
大澤 弊社の強みとしては、10年以上Googleのアルゴリズム解析をしてきたナレッジがあります。ですから、Googleがどのような仕様変更をして、それが検索結果上でどのようになるかということをすべて分析しているので、施策の打ち手が他社と比較して圧倒的に早いです。結果として、対策するキーワードの3位以内の上位表示率が97%あります。これは他社が真似できない一つ目のポイントです。
二つ目は、MEO対策に必要な独自開発のツールを多く作っています。例えば、施策に必要な順位測定ツールは、順位をただ測定するのではなく、位置情報をもとに実際の商圏エリアで検索したときの順位をご提供できます。あとは実際に順位が上がったときのパフォーマンスですね。例えば何件電話がかかってきた、何件web予約があったなどのデータを全て可視化できるようにしていますので、次のうち手が打ちやすいようなツールを施策と一緒に提供しているという点です。 三つ目がGMOインターネットグループのアセットを全部使えることです。例えば、ドメインサーバーは国内ナンバーワンシェアですので、良いサイトを作ろうと思った時に低価格で高品質な商品を提供できます。 さらに、良い口コミを集めやすくするツールも提供しています。検索上位に上げつつ、良い口コミを集めていくことでクリニックのブランディングの向上も行っています。逆に言うと、検索上位に上がっているのに患者様が来ない理由はそこなんですよ。ですから、集客をするために検索結果上で1位にするためにやっているわけではなくて、集客するために弊社の施策があるので、1位にあげた上で、さらに良い口コミで露出しないといけないんです。 あとMEOのGoogleマイビジネスのもう一つの機能として、InstagramやTwitterのような投稿機能があります。そういう部分のコンサルも入っています。
美容医療系、皮膚科、歯科など
1500件以上のクリニックが導入
――現在何件ぐらいのクリニックで導入していますか?
大澤 医療法人ベースで言うと、美容医療系、皮膚科、歯科など1500件以上あります。ただ広告商材の一つにはなるので、美容皮膚科、美容外科、インプラントや矯正歯科など、自費診療の診療科目が多いですね。 患者様の商圏エリアは、店舗から3キロ圏内、もっと言えば2.5キロ以内と言われています。自費診療のクリニックは、競争力の高い地域では、検索したときに競合クリニックより上位に出てきて高いレビューの点数がないと集患することができないんです。
――どのような課題を持ったクリニックが導入していますか?
大澤 一番は広告の費用対効果です。今まで医療系の広告手法で一番費用対効果が良かったのがSEOでした。しかし、Googleのアルゴリズムが年々、難しくなっていて市場的にSEOの提供価格が上がっている、かつ、難易度も上がっているので、なかなか順位が上がってこなかったり、集客課題感を持っていたりされています。さらに、広告に関しても医療広告ガイドラインの観点で何でもできるわけではないとなった時に、新しい手法を探されているクリニックからお問い合わせいただくことが多いですね。
――クリニックに導入することでどのようなメリットがありますか?
大澤 メリットとしては、目に見えて集客の伸びが分かることです。これはGoogleマイビジネスのツール上でも把握ができます。スマートフォンだとGoogle検索から直接タップして電話をかけたり、予約ができたりして、そういった数字がすぐ分かるので単純に集客がどれだけ増えているかがわかりやすい点です。あとは費用対効果がすごく分かりやすいですね。月額約30,000円位から施策ができるので、コスパがとても良いんですよ。
――導入したクリニックの具体的な成功例を教えてください。
大澤 ある美容皮膚科クリニックは、施策をしてから想定来店率が177 %増になりました。これはMEO経由から予約が伸びている件数です。電話ではなくて、web予約の件数が伸びているということです。このクリニックは、施策前に、月間の予約件数が数百、数千あったところから177 %増になっています。 他にも、導入したクリニックからは、「集客数が増えた」「電話が鳴る回数が増えた」など、効果を実感する声を頂いています。
クリニックの生の声を反映した製品を開発していきたい
――導入を検討されているクリニックへメッセージをお願いします。
大澤 調査データによると、今のユーザーの65%がホームページの検索結果のリンクをクリックしないんですよ。理由としては、Googleマイビジネスが出たりして、Googleが今までのただのハイパーリンクの羅列から、検索結果画面で「答え」を提供するように進化しているので、ユーザーはそこで意思決定を済ませてしまうんです。あとは、ユーザー側の消費行動モデルも、今までは長い検討期間を経て意思決定をするユーザーが提唱されていましたが、今はパルス型消費モデルというものに移行しています。Google側もシンプルに必要な情報をユーザーに届けるように改修を加えていますので、ユーザーが調べてすぐ予約をするなど衝動買い的な形で一気に意思決定してしまうんです。逆に言うと、そこで適切な情報を発見させる努力をクリニックは行っていくべきですし、逆に時代の変化に合わせていくと言うところで言うと、「MEO」という枠を最適化するというのはコストパフォーマンスの高い、一番ユーザーに発見させやすい施策になってくるので、他のクリニックが行う前に導入したほうがいいと思います。
――今後の展望を教えてください。
大澤 「MEO」以外でも集客ソリューションをたくさん扱っているので、弊社が今進めているものがクリニックを含めた店舗ビジネスの活性化になるんですね。もっと効率的に集客効率を上げてお客様のビジネスの役に立ちたいという思いでやっていますので、「MEO」をきっかけにいろいろな声をいただきたいなと思っています。サービスを導入していただいた後に、「こういう製品が欲しい」「こういうニーズが高い」といった生の声を頂いて、それをすぐに商品化して皆さんのお役に立てるような製品を開発していきたいと思っています。