業務と経営をこれひとつで管理
自由診療の全てを実現する
電子カルテ「medicalforce」
2022/06/21
株式会社 メディカルフォース
代表取締役CEO 大嶋 翼氏
自由診療クリニックの現場業務を
一つのソフトで管理・連携
――電子カルテ「medicalforce」を始めようと思ったキッカケを教えてください。
大嶋 私は学生時代から起業したいという思いが強く、どの業界で起業しようかいろいろ探していました。そんな時に、たまたまYouTuberの人がボトックスをしているのを見て、私も興味本位でボトックスとダーマペンをやろうと思って大手の美容クリニックに行ったんです。最初にダーマペン、次にボトックスと、同じ日に二つの施術を行いました。それぞれ別の看護師さんが担当してくれたのですが、ボトックスの施術の時に「顔が赤いけど、どうしたんですか?」と聞かれました。その時に、もしかしたら顧客管理とかスタッフ間の情報連携とかができていなのではと思ったことが最初のキッカケです。そこから検証のためにいろいろな先生にヒアリングしたところ、美容医療業界の課題が多く感じられたので事業として立ち上げました。
――なぜ美容クリニック・自由診療のクリニックに特化したのですか?
大嶋 そもそも自由診療のクリニックと保険診療のクリニックでは業務が異なる点が多く、求められている機能の数が全く違います。その中でも、保険診療と自由診療の電子カルテの大きな違いは、診療報酬を請求するための「レセプト(診療報酬明細書)」を作成する機能があるかどうかです。この機能を付けると対象が保険診療のクリニックになってしまうので競合が多くなりますし、保険診療の場合は私のように医療業界にバックグランドがない人間が参入するのは難しいというところがありました。自由診療のクリニックは、既存のツールはありますが、いわゆるサーバー型と言われる電子カルテの場合、クリニック内でしかカルテや予約票を見ることができませんし、症例写真の枚数が増えていくと操作が重くなってしまいます。またクラウド型でも、予約と連携がされていなかったりするなど、クリニックの業務効率化という大きな課題に対して全ては解決ができていませんでしたので、私たちが解決しようと思いました。
――「medicalforce」の機能や特徴について教えてください。
大嶋 一言でいうと「美容クリニック向けのAll in Oneクラウド」です。予約管理、電子カルテ、会計といった自由診療クリニックの現場業務を一つのソフトで管理・連携させることができます。この三つが揃うことでデータを蓄積することができるので、そのデータ活用を可能にする経営管理やCRMといった機能が付いています。他にも、デジタル問診票、LINE予約、セグメント配信など「medicalforce」だけの機能もたくさんありますので、クリニック様の現場業務が全てデジタル化できるツールです。また、国際規格の情報セキュリティマネジメント規格であるISMS認証を取得しているシステムになりますので、セキュリティーの面でも安心して使用して頂くことができます。
クリニック様と患者様の
両方の利便性を考えた機能
――クリニックに導入することでどのようなメリットがありますか?
大嶋 メリットとしては、大きく分けて「本来の業務に集中できる」「患者様に対する利便性」「売上アップ」の三つがあります。
まず一つ目の「本来の業務に集中できる」という部分ですが、予約とカルテが連携できていない、カルテに情報を入れたにも関わらず受付で会計の金額が間違っている、といった現場の非効率が発生していると、本来の業務が滞るなど影響が出てしまいます。しかし、「medicalforce」は、現場業務を一つのソフトで管理・連携させることができますので、これらの問題が解決し、患者様に良い施術やサービスを提供するという、看護師やスタッフの方が本来行うべき業務に集中することができます。
二つ目の「患者様に対する利便性」は、主にウェブ予約とデジタル問診票の機能になります。従来のウェブ予約は、HPから予約フォームで希望日を入力して、その後にクリニックから連絡が来て確定するといったケースが多いと思います。しかし、「medicalforce」は、部屋・機器・スタッフの空き状況が全て反映されているので、患者様側で予約を確定することができます。また、デジタル問診票機能によって、クリニックに来てから紙の問診票に書く必要がありませんので、クリニックでの待ち時間が少なくなり、来院後すぐに診察といったことも可能になります。さらに、カルテに自動で反映されますので、今まで紙の問診票に書いてスキャンしたものを電子カルテにアップロードしていた手間がなくなり業務の効率化に繋がりますので、クリニック様にとってもメリットが大きいです。
三つ目の「売上アップ」は、予約、カルテ、会計の情報が一つにまとまっているので、売り上げの状況が可視化され、患者様の状況別にメッセージを送ることができます。例えば、カウンセリングに来られて何も施術をしないで帰られた方、問い合わせがあったが予約に至らなかった方など、予約状況・カルテ状況・会計状況をもとに患者様をセグメント分けしています。このことで最適なアプローチが可能になり、キャンセル率軽減・リピート率アップに繋がり売り上げが上がります。
――実際に導入したクリニックの反応はいかがですか?
大嶋 現在約100院のクリニック様に導入して頂いておりますが、新規開業のクリニック様からは、「現場の余計な業務負担が減って楽になった」「CRMを使ってリピート率アップに注力できた」といった声を多く頂いています。既存システムを使っていたクリニック様からは、「安価なうえ、機能が連携していて画面も分かりやすくサクサク動くので使いやすい」といった声を多く頂いています。また、ウェブ予約の部分では、「電話対応が半分ぐらいになった」という声をよく聞きます。電話で予約対応をされていると、患者様をお待たせしたり業務が滞ったりしますが、ウェブから予約することで電話対応が減るので、患者様にとってもクリニック様にとってもメリットしかありません。弊社ではクリニック様と患者様の両方の利便性を考えて機能を入れています。
美容クリニックの経営における
ベストプラクティスを作りたい
――導入を検討されているクリニックへメッセージをお願いします。
大嶋 美容医療の市場が伸びていく中で、現場に目を向けると業務はとてもハードです。そこを、新たな人材を確保するのではなく、システムを導入することで自動化できることは自動化していきましょうということを、まずはお伝えしたいです。 また、クリニック間の競争が激しくなっている中で、今までのやり方では新規の患者様を獲得することが難しくなっています。広告予算の考え方をもっと既存の患者様の方へ目を向けることが一つ必要だと思いますので、そのためにも「medicalforce」を導入してほしいと思います。
――今後の展望を教えてください。
大嶋 私たちのお客様に対しては、満足度をもっと上げるべく機能のアップデートや使い心地をもっと追求したいと考えています。 それによって、どんどん成功事例が生まれてくるので、美容クリニックの経営におけるベストプラクティスを作りたいです。美容クリニックを経営するなら「medicalforce」を入れるのは当たり前というところを目指したいですね。